
盤上に魂を預け、駒音の響きに一喜一憂する皆様。
夜明け前、静寂の中でスマートフォンを握りしめ、終わりのない対局の海へと漕ぎ出したことはあるでしょうか。
「将棋クエスト」。
派手な演出で知られる将棋ウォーズとは対照的に、どこかストイックで、求道者のための修行場のような空気を纏ったこのアプリ。あなたは今、このアプリに対してどのような感情を抱いているでしょうか。
「最近、勝てなくなった気がする」
「レートが上がらない。レベルが上がったのではないか?」
「自分の棋力は、世間一般でどれくらい通用するのだろう」
その疑問は、決してあなただけのものではありません。見えない相手と戦い続ける孤独な旅路において、自分の立ち位置を知ることは、次の一歩を踏み出すための羅針盤となります。
本記事では、将棋クエストという深淵なる世界を、極限まで深掘りしていきます。単なる機能紹介ではありません。その「強さ」の正体、レートに隠された意味、そしてシステムが織りなす盤上のドラマについて、徹底的に解剖します。
さあ、帯を締め直してください。クエスト(探求)の旅へ出かけましょう。
【本記事の信頼性】
本記事は、以下の公式情報および信頼できる第三者機関の情報を基に、長年の対局経験とデータ分析を交えて執筆されています。
将棋クエストは強い?レベルが上がった?

スマートフォンの画面越しに広がる、無機質でありながら熱量を帯びた戦場。将棋クエストにおける「強さ」とは、一体何なのでしょうか。
長年このアプリを愛用しているプレイヤーたちの間で、ある噂が囁かれ続けています。「昔よりもレベルが上がっているのではないか」という問いです。それは単なる敗者の弁明なのでしょうか、それともデータに裏打ちされた事実なのでしょうか。
強い?レベルが上がった?
結論から申し上げますと、将棋クエストのプレイヤー全体のレベルは、長期的視点で見れば確実に上昇傾向にあります。これには、現代将棋界を取り巻く環境の変化が大きく影響しています。
かつて、将棋の強さは「道場に通った回数」や「師匠の教え」に依存していました。しかし今は違います。ポケットの中に最強のAI(人工知能)が眠る時代です。
初心者がアプリを始めたその日から、AIによる解析(検討)を行い、プロ棋士ですら指さなかったような「最善手」を学ぶことができます。これにより、級位者の方であっても、序盤の定跡知識や中盤のねじり合いにおいて、過去の基準とは比較にならないほどの精度を持つようになりました。
特に将棋クエストは、その硬派なデザインゆえに、エンタメ勢よりも「純粋に強くなりたい」「指し続けたい」と願うコアな将棋ファン(ガチ勢)が定着しやすい土壌があります。将棋ウォーズのように「棋神(AIによる代指し)」が存在しないため、そこにあるのは純度100%の自力のみ。
結果として、軽い気持ちで参入したプレイヤーが淘汰され、精鋭たちが残るという「濃縮還元」のような現象が起きているのです。「レベルが上がった」と感じるのは、あなたの実力が落ちたからではありません。周りの登山者たちの装備が、最新鋭のものへと進化し、登る山の傾斜がより険しくなったからなのです。
もしあなたが、日々の対局で勝てずに悩み、強くなるための知識を欲しているのなら、Kindle Unlimitedで定跡書や詰将棋の本を読み漁るのも一つの手です。知識という武器なしに、この荒野を生き抜くことは困難だからです。
段位・棋力の目安・偏差値
では、具体的に将棋クエストの段位は、世間一般でどの程度の実力を示すのでしょうか。ここでは、将棋ウォーズや町道場、そして将棋倶楽部24といった他の指標との比較を表にまとめました。
これは単なる数字の羅列ではありません。それぞれのプラットフォームが持つ「空気感」や「プレイヤー層」の違いを反映した、より実態に近い換算表です。
| 将棋クエスト | 将棋ウォーズ | 町道場(リアル) | 推定偏差値 |
|---|---|---|---|
| 六段以上 | 六段〜七段 | 県代表クラス | 75以上 |
| 五段 | 五段〜六段 | 四段〜五段 | 70〜74 |
| 四段 | 四段〜五段 | 三段〜四段 | 65〜69 |
| 三段 | 三段〜四段 | 二段〜三段 | 60〜64 |
| 二段 | 二段〜三段 | 初段〜二段 | 55〜59 |
| 初段 | 初段〜二段 | 1級〜初段 | 50〜54 |
| 1級〜2級 | 1級〜初段 | 3級〜2級 | 45〜49 |
| 5級以下 | 3級以下 | 初心者〜5級 | 44以下 |
この表から読み取れることは、将棋クエストの段級位は比較的「辛口(厳しい)」であるという傾向です。特に級位者帯において、将棋ウォーズよりも一つ上の実力が求められるケースが多く見受けられます。
「クエストで初段になれたら、道場でも黒帯(初段)を締める資格がある」。そう胸を張って言えるだけの信頼性が、このアプリの段位には宿っています。
もしあなたが、より良い道具で実力を底上げしたいと考えるなら、将棋駒や将棋盤にもこだわってみてください。リアルの盤駒に触れる感触は、脳の異なる領域を刺激し、画面の中だけでは得られない大局観を養ってくれるはずです。
レート1800
将棋クエストにおいて、一つの大きな「壁」として立ちはだかるのが、レート1800という数字です。
1800。それは単なる数値の境界線ではありません。アマチュア将棋において「有段者」として認められるための、分厚く、高い城壁なのです。
一般的に、初期値(多くは1500近辺)からスタートし、勝ち越していくことでレートは上昇しますが、1700台後半になると、対戦相手の質が劇的に変化します。ここから先は、単に「駒の動かし方を知っている」「得意戦法がある」だけでは通用しません。
- 終盤の速度計算:自玉の詰みと、敵玉の詰みを瞬時に見極める力。
- 手筋の反射神経:叩きの歩、垂れ歩、継ぎ歩といった基本手筋が呼吸をするように繰り出せるか。
- 逆転の術:形勢が悪くなったときに、相手に間違わせるような「粘り」や「勝負手」を放てるか。
レート1800を安定して超えることができれば、あなたは胸を張って「将棋が強い」と言える領域に達しています。それは、全プレイヤーの上位20〜30%(アクティブユーザーの層による変動あり)に食い込むことを意味し、町道場であれば初段〜二段の実力に相当するでしょう。
この壁を突破するためには、実戦のみならず、質の高いインプットが不可欠です。多くの強豪たちは、Kindleで電子書籍の棋書を持ち歩き、隙間時間に詰将棋を解くことで、脳内の将棋回路を焼き切れるほどに鍛え上げています。
将棋ウォーズより強い?弱い?
将棋アプリ界の二大巨頭、「将棋ウォーズ」と「将棋クエスト」。この二つを比較する議論は、将棋ファンの間で永遠に尽きることのないテーマです。「どちらが強いのか?」「どちらがレベルが高いのか?」
答えは、「純粋な棋力を問われるのは将棋クエストである可能性が高い」と言えます。
なぜでしょうか。その理由は、両アプリの設計思想の違いにあります。
将棋ウォーズの特徴:
- 棋神(AI)の存在:課金アイテムである「棋神」を使えば、5手の間、プロ棋士をも凌駕する最強AIが代わりに指してくれます。これにより、実力以上のレートを維持することが(一時的には)可能です。
- 達成率システム:昇級・昇段が「達成率」で管理されており、負けても達成率が0%未満にはならない(降級しない限り)ため、ある程度のアグレッシブさが許容されます。
将棋クエストの特徴:
- 完全自力:お助けアイテムは一切ありません。盤に向かうのは、あなたと相手、二人の人間のみです。言い訳のきかない、剥き出しの真剣勝負です。
- シビアなEloレーティング:勝てば上がり、負ければ下がる。その変動は冷徹です。まぐれ勝ちは収束し、実力通りの数値へと容赦なく引き戻されます。
この違いから、将棋クエストのレートは「不純物が混じっていない、純粋な人間の強さ」をより正確に反映していると捉えられています。ウォーズで初段でも、クエストでは1級〜2級で停滞することは珍しくありません。
「ウォーズより弱い」と感じる人がいるとすれば、それはウォーズ特有の「切れ負けルール」や「エフェクトによる心理的圧迫」がない分、クエストの方が落ち着いて指せる(=相手のミスを咎めやすい)と感じる上級者かもしれません。しかし、大半の級位者〜低段者にとっては、クエストの「ごまかしの効かなさ」こそが、最も高い壁として立ちはだかるのです。
もしあなたが、盤上の真理を追究したいと願うなら、将棋アニメ・映画・漫画で描かれるような、静謐で熱い戦いの世界観に近いのは、間違いなく将棋クエストの方でしょう。
段位認定
将棋クエストにおける「昇段・昇級」の瞬間。それは、ファンファーレが鳴り響くような派手な演出こそありませんが、静かな達成感が胸を満たす至福の時です。
このアプリの段位認定システムは、極めて「明快」かつ「厳格」です。ブラックボックス化された「達成率」のようなパラメータは存在しません。すべては「レーティング(Rate)」という一つの数字によって決定されます。
具体的な昇級・昇段の仕組みは以下の通りです。
- 即時昇級:設定された基準レートに到達した瞬間、即座に昇級・昇段が決まります。「昇段戦」のような特別な対局や、勝ち越し条件(例:3連勝など)は必要ありません。ただひたすらに、数字を積み上げれば良いのです。
- 目安の境界線:
- 初段:レート1600〜1700付近(ルールや時期により微変動あり)
- 二段:レート1700〜1800付近
- 高段者:レート2000を超えると、そこはもう「将棋の鬼」たちが住む世界です。
このシンプルさは、マラソンに似ています。ゴールテープ(目標レート)は動かない。あとは、あなたがそこまで走りきれるかどうか。その公平性が、多くのストイックな指し手を惹きつけて止まない理由の一つです。
冒険編の強さ
対人戦のヒリヒリした緊張感に疲れたとき、ふと立ち寄りたくなる場所があります。それが「冒険編(一人用モード)」です。
これは単なるCPU対戦ではありません。RPG(ロールプレイングゲーム)の要素を取り入れ、マップを進みながら敵(ボスの娘や町の人々など)を将棋で倒していくという、遊び心に溢れたモードです。
しかし、その中身を侮ってはいけません。冒険編の敵キャラクターたちは、それぞれ異なる「棋風」と「強さ」を持っています。
| ステージ進行 | 敵の強さ(目安) | 得られる経験 |
|---|---|---|
| 序盤の街 | 入門〜10級レベル | 駒の動かし方、反則の回避、基本の囲い |
| 中盤の関所 | 5級〜1級レベル | 棒銀などの基本戦法、手筋への対応、詰みの発見 |
| 終盤の城 | 初段以上 | 正確な読み、ハメ手の回避、終盤の速度計算 |
特に後半のボス級キャラクターは、生半可な知識では返り討ちに合うほどの手強さを誇ります。もし対人戦で勝てずに自信を喪失してしまったときは、この冒険の世界に逃げ込み、圧倒的な力で敵をねじ伏せるカタルシスを味わうのも良いでしょう。あるいは、逆にボコボコにされて、AIの冷徹な強さを骨の髄まで味わうのも、また一興です。
私の見解・考察:なぜクエスト勢は「強い」と言われるのか?
長年このアプリをプレイし、多くの対局者を見てきた中で、一つの確信めいた考察があります。
「将棋クエストは、将棋の『基礎体力』を鍛える道場である」という点です。
将棋ウォーズが、一発逆転の必殺技(棋神)や心理戦を含めた「総合格闘技」だとすれば、将棋クエストは、ひたすらに素振りと走り込みを繰り返す「基礎トレーニング」に近い側面があります。
- 誤魔化しが効かない環境:AIによる救済がないため、序盤の駒組みから終盤の詰みまで、すべてを自力で完走しなければなりません。この「完走する経験」の蓄積が、地力(じりき)の差となって現れます。
- 再戦のハードルの低さ:負けてもすぐに次の対局へ行ける(回数無制限)ため、PDCAサイクル(対局→反省→次の対局)を回す速度が圧倒的に速いのです。
「将棋クエストは強い」。その噂の正体は、ここに集まるプレイヤーたちが、華やかな演出よりも「強くなること」そのものに飢えている、一種の修行僧のような集団だからではないでしょうか。
もしあなたが、見せかけの段位ではなく、どの道場に行っても恥ずかしくない「本物の筋肉」をつけたいと願うなら、このアプリは最高のジムになるはずです。
将棋クエストは強い?レベルが上がった?仕組みを深掘り

ここからは、将棋クエストというアプリの心臓部、すなわち「システム」の深淵へと潜っていきます。
なぜこのアプリはこれほどまでに中毒性が高いのか。なぜ私たちは、負けると分かっていても「もう一局」ボタンを押してしまうのか。その秘密は、絶妙に設計されたルールと機能の中に隠されています。
対局数の回数制限
将棋クエスト最大の魅力にして、最強の武器。それは「対局数無制限」という神の仕様です。
競合である将棋ウォーズが「1日3局まで(無料会員)」という制限を設けているのに対し、将棋クエストは、あなたの体力と気力が続く限り、無限に対局を続けることができます。
これが意味するものは何でしょうか。
- 圧倒的な経験値の蓄積:1日3局の人と、1日30局指す人。1年後の実力差は歴然です。将棋は「指した数だけ強くなる」側面があるスポーツです。質も大切ですが、初心者のうちは量が質に転化します。
- 実験的な指し回し:回数制限があると、「負けたくない」という心理が働き、使い慣れた戦法ばかりを選んでしまいがちです。しかし無制限ならば、「今日は三間飛車を試してみよう」「あえて相掛かりを受けて立とう」といった冒険が可能です。
- リベンジの機会:負けたままでは眠れない夜も、納得がいくまで指し続けることができます(ただし、睡眠不足にはくれぐれもご注意を)。
この「無制限」という環境こそが、将棋クエストのプレイヤーレベルを底上げしている最大の要因かもしれません。ここは、血の滲むような特訓を無料で提供してくれる、現代の「精神と時の部屋」なのです。
レート・内部レート
将棋クエストのレーティングシステムは、国際的なチェスや将棋の大会で採用されている「イロレーティング(Elo Rating)」に基づいています。
その仕組みは冷徹なまでに数学的です。
- 初期値:通常は1500点前後からスタートします。
- 変動の幅:自分より格上の相手に勝てば大きく上がり、格下の相手に負ければ大きく下がります。逆に、格下に勝っても微増にとどまり、格上に負けても微減で済みます。
- 収束:対局数を重ねるごとに、あなたのレートは「真の実力」を示す数値へと収束していきます。まぐれ勝ちは淘汰され、実力不足は露呈します。
また、画面上に表示されている「現在のレート」とは別に、内部的にはさらに細かい計算が行われているとも言われていますが、プレイヤーが意識すべきは表示されている数値のみで十分です。
一つ覚えておいてほしいのは、「最高レート(Max Rate)」と「現在レート(Current Rate)」の違いです。プロフィール画面には、あなたが過去に到達した最高の輝き(最高レート)が刻まれます。たとえ今、スランプでレートを落としていたとしても、その「最高到達点」は、かつてあなたがその高みにいたことの証明であり、消えることのない勲章です。
降級
「一度上がった段位は、下がらないでほしい」。それは全将棋指しの願いですが、将棋クエストは甘くありません。
レートが規定の数値を下回れば、容赦なく「降級・降段」が発生します。
例えば、初段の基準が1600だとして、連敗を重ねて1500台、1400台へと転落していけば、いつしかその称号は「1級」や「2級」へと書き換えられます。これは屈辱的なことかもしれません。しかし、だからこそ、その段位には「現在進行形の実力」という保証が付くのです。
「昔は強かった」は通用しません。「今、強いのか」。将棋クエストが問いかけているのは、常に「今」のあなたの姿なのです。
トライルール
ここで、よくある誤解について解説しておきましょう。「将棋クエストにはトライルールがあるのか?」という疑問です。
トライルールとは:
自玉が相手玉の初期位置に入り、かつ次の手で取られない状態になれば「勝ち」とみなすルール。将棋ウォーズの初期や、一部の大会で採用されたことがありますが、これは持将棋(引き分け)による泥沼化を防ぐための特例措置です。
結論として、現在の将棋クエストの標準ルール(10分・5分・2分切れ負け等)には、トライルールは採用されていません。
将棋クエストでは、公益社団法人日本将棋連盟が定めるルールに準拠し、入玉模様になった場合は「27点法(宣言法)」などの一般的な持将棋ルール、あるいは純粋な時間切れでの決着となります。
「王様が敵陣に入ったから勝ちだ!」と思って油断していると、時間を削られ、点数計算で負けを宣告されることになります。入玉将棋は、詰ませる技術とは全く異なる「点数を稼ぐ技術(大駒5点、小駒1点)」が求められる高度な領域です。
もし、入玉のルールや点数計算に不安があるなら、棋書で「入玉のセオリー」を学んでおくことを強くお勧めします。泥仕合を制する者が、真の勝者となるのです。
棋譜保存・棋譜検索
自分の対局を振り返ること。これこそが上達への近道ですが、将棋クエストはこの点においても非常に優秀です。
対局終了後、その熱戦の記録(棋譜)は自動的にサーバーに保存されます。そして、このアプリの素晴らしい点は、その棋譜を「KIF形式」などでクリップボードにコピーしたり、外部アプリへ連携したりするのが極めて容易であることです。
これは、将棋クエストの開発者が棚瀬氏という、伝説的な将棋ソフト開発者であることと無関係ではないでしょう。開発者自身が将棋への深い造詣とリスペクトを持っているため、「プレイヤーが何をしたいか(=解析したい、保存したい)」を痛いほど理解しているのです。
- 自分の棋譜を検索:過去の対局を遡り、「あの時の逆転の一手」をもう一度見返すことができます。
- トッププレイヤーの棋譜:自分だけでなく、高段者同士の対局も閲覧可能です。神々の戦いを観戦し、その感覚を自分の脳にインストールすることができます。
スマホで指して、気になった局面はすぐにPCの解析ソフトや検討アプリにペーストして分析する。この「シームレスな学習サイクル」を構築できることこそ、クエストユーザーが強くなる隠れた理由です。
詰めチャレ
「詰めチャレ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは主に将棋クエストにある「詰め将棋チャレンジ」を指す言葉として定着しています。
将棋クエストの詰将棋機能の特徴は以下の通りです。。
- 実戦的な形が多い:パズルのような美しい捨て駒だけでなく、泥臭く追い詰める形や、駒が余る詰みなど、実戦でそのまま役立つパターンが豊富です。
- タイムアタック:問題を解くまでの時間が計測され、全国のライバルとタイムを競うことができます。これにより、単に「解ける」だけでなく「一瞬で解く」ための反射神経が養われます。
電車を待つ3分間、カップラーメンにお湯を入れた後の3分間。その隙間時間が、あなたの終盤力を劇的に変える修行の時間に変わります。クエストの詰将棋を解き続けた指先は、本番の対局で、思考するよりも速く「詰み」への道を駆け抜けることでしょう。
アバター
将棋ウォーズが、課金ガチャによって煌びやかな衣装やエフェクトを纏い、盤上を華やかな舞踏会に変える場所だとすれば、将棋クエストは、生成りの道着一枚で道場に立つような場所です。
将棋クエストのアバターシステムは、極めて質実剛健です。
ここには、「レアなアバターを持っているから偉い」という価値観は存在しません。対局相手が可愛い猫の写真であろうと、無機質な初期設定のアイコンであろうと、盤上に響くのは「指し手」という純粋な言葉のみ。
むしろ、このシンプルさこそが、「余計な情報に惑わされず、将棋そのものに没入したい」という求道者たちに愛される理由でもあります。あなたの分身(アバター)は、派手な衣装ではなく、あなたが積み重ねてきた棋譜そのものなのです。
PC版
将棋クエストには、スマートフォンアプリ版だけでなく、ブラウザで動作するPC版(Web版)が存在します。
「スマホで寝転がりながら指すのもいいが、今日は腰を据えて指したい」。そんな時、PC版は最高の相棒となります。マウスのクリック音と共に駒を配置する感覚は、指先でのタップとはまた異なる、「決断」の重みを感じさせてくれます。
PC版のメリット:
- 大画面での盤面把握:広いモニターで全体を俯瞰することで、スマホの小さな画面では見落としがちな遠くの角のラインや、大局的な駒の配置が見えやすくなります。
- ミスクリックの防止:「あ、指が滑った!」という、スマホ特有の悲劇的なミス(タップミス)を減らすことができます。精密な操作が求められる終盤戦において、マウスの正確性は大きな武器です。
- インストール不要:専用ソフトをダウンロードする必要はなく、ChromeやEdgeなどのブラウザを開けば、数秒で対局を開始できます。
自宅ではPC版でじっくりと長考し、外出先ではスマホで手軽に一局。この使い分けこそが、現代の将棋指しのライフスタイルと言えるでしょう。
もしPCで将棋を指す環境を整えるなら、傍らに好きな将棋アニメや映画を流しながら、リラックスして対局するのも贅沢な時間の過ごし方です。
よくある質問Q&A

将棋クエストという海を航海する中で、多くの船乗りたちが抱く疑問。ここでは、その中でも特に頻出する問いに対し、羅針盤となる答えを記します。
Q. 名前(ユーザー名)の変更はできますか?
原則として、一度登録したユーザー名の変更はできません。
これは、将棋クエストが「個人の戦歴」を非常に重んじているからです。名前を変えて過去の負けを帳消しにしたり、別人を装ったりすることを防ぐため、その名前はあなたの将棋人生そのものとして、生涯背負っていくことになります。登録の際は、後悔のない名前を刻みましょう。
Q. 友達と対戦(フレンド対局)はできますか?
はい、可能です。「合言葉(パスワード)」機能を使用します。
「友達と対戦」メニューを選び、二人で決めた共通の合言葉(例:shogi123)を入力して入室することで、遠く離れた友人とも盤を挟むことができます。レートは変動しないため、試したい戦法をぶつけ合う実験場としても最適です。
Q. 「ソフト指し」の疑いがある相手がいました。どうすればいいですか?
運営はソフト指し(AIによる不正行為)に対して、非常に厳しい監視を行っています。
もし疑わしい相手に遭遇した場合は、対局後のメニューや履歴から「通報」を行うことができます。ただし、単に「強すぎるから」「読みが鋭いから」という理由だけで通報するのは避けましょう。近年は人間のレベルも上がっており、あなたの想像を超える好手を指すプレイヤーも数多く存在します。
逆に言えば、相手に「ソフトか?」と疑われるほど強くなることこそ、我々の目指すべき到達点です。そのためには、Kindleで定跡を学び、AIのような正確さを身につける努力が必要です。
Q. オフラインでも遊べますか?
将棋クエストは基本的にオンライン専用のアプリです。
対人戦はもちろん、サーバー上のデータを参照するため、通信環境が必要です。ただし、「詰めチャレ」の一部や、CPUとの練習対局など、通信を行わない範囲で遊べる機能も限定的には存在しますが、このアプリの神髄を味わうなら、電波の繋がる場所へ行くことを強くお勧めします。
Q. 自分の棋力が上がりません。どうすればいいですか?
スランプは、成長の前触れです。
ただ闇雲に対局数を増やすのではなく、一度立ち止まって「敗因」を分析してください。序盤で悪くしているのか、終盤で逆転されているのか。もし体系的な知識が不足していると感じるなら、Kindle Unlimitedで読み放題の棋書を探し、先人たちの知恵を借りるのが近道です。独学には限界がありますが、書物はいつでもあなたを待っています。
また、時には第三者の視点を取り入れることも有効です。ココナラの指導対局・棋譜添削などを利用して、有段者やプロに近い実力者から直接アドバイスをもらうことで、自分では気づけなかった「悪癖」を修正できるかもしれません。
まとめ:将棋クエストは強い?レベルの孤高と、静寂の盤上を旅するあなたへ

画面の向こうにいる、まだ見ぬ強豪たち。そして、昨日の自分を超えるために指し続けるあなたへ。
本記事では、将棋クエストという孤高の戦場について、その強さの基準やシステムを深掘りしてきました。
- レベルの上昇:プレイヤー層の熟練とAI研究の普及により、全体のレベルは確実に上がっています。
- レートの重み:1800の壁、そして段位の価値。それは飾りのない、純粋な実力の証明です。
- 無制限の自由:何度負けても、何度でも立ち上がれる。対局数無制限のシステムは、不屈の魂を持つ者の味方です。
「将棋クエストは強い」。
その言葉は、単なるアプリの難易度を示すものではありません。そこに集う人々の、将棋に対する「想いの強さ」を表しています。
勝てない日もあるでしょう。レートが下がり続け、アプリを削除したくなる夜もあるかもしれません。しかし、その悔しさこそが、あなたが本気で将棋に向き合っている証拠です。
派手なエフェクトも、お助けアイテムもない、静寂の盤上。そこで指されるあなたの一手は、世界でたった一つの、誰にも真似できない物語です。
さあ、スマホを手に取りましょう。
「対局開始」のボタンを押したその瞬間、新たなクエストが始まります。
盤上の冒険者たちに、幸多からんことを。

